急激な体調不良で

アパートにお住いのお客様からの玄関ドアの鍵開けのご相談が入った。

お客様からとにかく早く来て欲しい！と少々早口で慌てた口調だったので、
至急杉並区の現場へ向かった。

作業員が現場に向かっている最中でも、何度かお客様から
「あとどのくらいか？」「もうすぐ着くのか？」といったお問い合わせが続いていた。

mapで一番早いルートと、混雑したルートを避けて、ようやく30分後に到着し、
お客様の待つアパートの玄関前で合流。

お客様は少々顔色が悪いように見えたが、
そこには触れずに鍵穴を確認していき、この形状のものであれば
特殊工具を使って15分程でピッキングで解錠できる案内をすると
お客様から了承を得られたので作業を始める。

お客様はぐったりしている姿で、その様子がどうも気になったが、かちりと開く音がすると「すみません！」と勢いよく家の中に入っていかれた。

少々ことの成り行きをぼーぜんとして立ち尽くしていると静かにドアがあき、
「すみません、急に気持ち悪くなってしまい・・・」とのこと。

鍵を失くして開けて欲しくてまっている間、
冷えとお酒の影響で急激に体調が悪くなってしまったとのことだった。